今月の標語


=病・やまいから教おしえられること=

 

 今年なされた報道の中に、イギリスの王族であるウェールズ公妃キャサリン妃が癌(がん)であることを公表し、ビデオメッセージが公開されました。「どんな形であれ、この病気に直面している皆さんは、どうか希望を失(うしな)わないでください。あなたはひとりではありません」と、癌で苦しむ世界中の人びとに温かいメッセージを届けられました。

 仏教では、このことを病気は逃れられない「苦」の1つとしています。一方で、病気は私たちにたくさんの気づきを与えてくれます。

看病をしてもらえれば、人と人との繋(つな)りのありがたさを知ることでしょう。「いのち」の尊さや、この先の「いのち」の使い道を考える時間になるかもしれません。

 私たちは、いつ病になるかわかりません。生きていることが当たり前ではなく、生きていること自体が奇跡で、たいへんにありがたいことなのです。そう思いませんか。

 病気は、いつ発症するかわかりません。また、発症しても小さなものであれば、病気になっていることさえ気づかないかもしれません。それどころか、これぐらいと治療もせずほうちすれば、手遅れになってしまうこともあります。

 小さい気づきでもかまいません。何か自身の身体に不調や変調があれば、自身で判断せず、近くの診療所や病院、またかかりつけの医師があるならば受診してみましょう。早期で軽く済む場合もあれば、何事もないかもしれません。

 普段から「いのち」を見つめて心を調(ととの)え、病(やまい)になれば病からまた学び、実りある人生にしていきましょう。