今月の標語


 

= 優しい気持ち =

 

 先日、東京に行くために駅のホームで電車を待っていた時のことです。

 ホームに入る電車を駅員が待ち構えていました。電車が停車、そして扉が開くと、駅員は橋板を渡して車椅子の乗客の下車を補助していました。

 乗客は笑顔で「ありがとうございます」とお礼をいい、駅員も「どうぞお気をつけて」と笑顔でこたえていました。

 駅のホームではよく見にする1場面ですが、小さな理想郷、人と人とのつながりや報恩感謝の気持ち、人の心が持ち合わせている優しさ、本来あるべき人の姿(仏の姿)が私には見えてとらえていました。

 健常者も障がいを持つ人も、等しく生活しやすい環境。知らない者同士でも感謝し、そして挨拶をし、微笑みあう世界。殺伐(さつばつ)としたニュースが溢(あふ)れる現在にも、ちゃんとこういう世界が創(つく)られており、その輪(わ)がもっと広がればといいと思いました。

 宮沢賢治氏は「世界ぜんたいが幸福にならないうちは、個人の幸福はあり得ない」といわれています。

まさしくそのとおりであり、すべての方が幸せになれば、世界は平和に保(たも)たれ、飢えも苦しみもない仏の世界(仏国土→平和で安全な世界、迷いもなく心がいつも穏やかで過ごせる世界)になるのです。

 例えば自分が健康でも、家族が病気ならどうでしょう? 社会でも同じことです。みんなが優しい気持ちになり、支えあうことが、みんなが幸せになる道なのです。

 私たちが生きるべき真の方向性を今一度考えてみましょう。