=尊敬(そんけい)と羨望(せんぼう)=
世界や社会で活躍する人たちは、その努力や人柄、結果に対して多くの人から尊敬の心を抱かれます。
しかし、時(とき)として私たちはその副次的に得る富を、成功や尊敬の証(あかし)と短絡的に考え、そこだけを真似することも多いことだと思います。
つまり、高価なものを所有するなどして、尊敬と似(に)て非なる羨望(せんぼう)(人をうらやましく思うこと)を受けたいという欲求を起こすのです。実は羨望は、妬(ねた)みとも解釈されます。
身近で尊敬される人とは、困っていたら手を差し伸べて助けてくれたり、的確な助言をくれたり、いつでも相手のことを思いやり気遣いながら、親身になってくれる人のことをいいます。
あなたにとって、そういった尊敬できる人がいるならば、それはあなたがそこに至りたい、その人のことをうらやましく、同じような人になりたいと思っているからです。ある意味、憧(あこが)れともいえるでしょう。
あなたは、あなた自身のままで尊敬する人を鑑(かがみ)としながら人生を歩んで行けば、意識せずあなた自身が人から尊敬される存在となりうることでしょう。
羨望されたいは捨てて、尊敬されるような生き方をしている方は、知らず知らずのうちに周りをも幸せにしています。また、幸せになっていることでしょう。
あなた自身の生き方を、今一度見つめ直して、考えてみるのもいいのではないでしょうか。
生き方が、羨望なのか尊敬に値するのか、それともそうなりたいと努力しているのか。
あなたは、どちらなのでしょうか。