=追善供養を=
人は皆、最後には亡くなります。老いても、若くても、事故であり、病気であり、人は必ず肉体は無くなり、此の世から消え去ります。致死率は100パーセントです。
あなたも大切な人、例えば一生の伴侶や家族、友人、恩人など亡くしていると思います。
私たちは、日々暮らしていくなかで家族や友人など、愛する人との死の別れが必ずやってくるのです。
そういった人に「去年散った桜が今年も咲きました。去年落ちた果実が今年もなりました。自然はそのように巡(めぐ)りくるというのに、どうして死んだあなたの命だけが消え去って、元に戻ることがないのでしょうか。天も恨(うら)めしく、地も歎(なげ)かわしいことです」と、日蓮大聖人さまは優しく寄り添われました。
仏教の教えでは、死んで〝無〟になる、何もかもなくなるというのではなく、来世があると説いています。
これは、何もご先祖さまだけでなくお釈迦さまや大聖人さま、生きとし生けるもの、命あるもの、すべての命が続いているということなのです。
また、代々というように命の相続も大切なことなのです。
お塔婆を建てて供養してください。亡くなられた方々に追善供養ができるのは生きている私たちだけです。
今、平和で幸せに暮らせるのは先に亡くなられた人たちのお陰だということを心に強く想い留めておいてくださいです。
その想いは必ずあの世へ、亡くなられた方々へ届くことでしょう。そして想いが届けば、亡くなられた方も喜ばれます。一番悲しいのは、何もされない、想いだされない、忘れ去られることです。