今月の標語


 =まずは自分を信じる=

 

「自分を信じてあげられないことは夢を失うより悲しい」というような詞(うた)を、ある女性歌手が歌っていました。

 お釈迦さまの弟子の1人である周梨槃(しゅりはん)特(とく)は物覚えが悪く、他の弟子たちにいつもからかわれていました。

 そして、自信をなくした周梨槃(しゅりはん)特(とく)は修行をやめようと思った時、お釈迦さまから「自分の愚(おろ)かさを知っているのはとても大切なことだよ」と諭(さと)されたのです。それからお釈迦さまは、1本の箒(ほうき)を渡されました。

 周梨槃(しゅりはん)特(とく)は、渡された箒(ほうき)で一生懸命毎日セッセっと掃除をされました。

やがて周梨槃(しゅりはん)特(とく)は、お釈迦さまから渡されたその箒(ほうき)で、毎日励んだ掃除を通して悟りを得ることができたのです。

 これは、周梨槃(しゅりはん)特(とく)が自分の可能性を信じて、あきらめずに修行を続けたからにほかなりません。

 私たちは、なかなか結果が出せないと、自信を失ってしまうことがあります。自らを信じると書いて「自信」です。

 何かをするにしても何をなすにしても、人間の原動力となるのはこの「自信」です。

 また、「自信」にひつようなことは、いかに自分の力(力量や肉体、思力量など)を自身が信じられるくらい、頼れるくらい磨き、鍛え、思考することが大切なのです。

 どうか、自分を信じて小さな積み重ねからはじめてみましょう。

 

 信じることの大切さを通して、生きていく上で、なにが一番重要なことなのかがわかるのではないでしょうか。